さあ、始めようか
残酷な ゲーム、を













■|| 血みどろの勇者が勝利を告げた ||■











「……こんにちは」

応接室のドアを開け、が来た
放課後にすぐ来るようにと言っているのだがやけに遅かった


「君、この頃来るのが遅いね、どうして?」
「え……クラスで仕事、があったので」
「ふぅん」



嘘、本当は仕事なんかないくせに
遅れてきた理由は、本当は









「六道骸って知ってる?」


「……まあ」



机の上にある書類から目を離さずに僕は言った



と同じクラスで、の隣の席で」



そして、



が放課後会っている」
















そういうと、は俯いたまま否定はせず立ち尽くしてた



それは僕よりも、あの男の方が良いと言っているのも同然で













「ゲーム、をしようか」

僕はの方に近づいた
ジリジリと壁へと責める



「僕が追うから、は逃げて
この校舎内での鬼ごっこだ」









「ほら、早く逃げて 捕まったら…わかるね?」

ビクッと震えた後は応接室から飛び出した

そして僕は呟く














「ゲームスタート」




* * *




しばらくしてから僕も応接室から出る
別に追いかけなくてもいい
僕の目的は、別の…



とお話は終わったのですか?」

六道骸


こいつは応接室を曲がった角にいた
ずっと隠れていたのだろうか


まあいい、探す手間が省けた








「今ゲームをしているところなんだ
永華と僕でこの学校内を鬼ごっこ」

「ほう…」




「その間に僕は君を見つけて咬み殺す
そう思ってたから君から出てきてくれてよかったよ」




――――――――ガン!!―――



するといきなり破壊音がした
と言っても僕が六道に攻撃したのだが


それを、こいつは三叉槍をだし受け止めた











だけど、




「甘かったね」

「!?」


そう言い仕込みカギ、仕込みトゲを出し

六道の頬を思いっきり叩いた




* * *




「あ!!……む、くろ…さ…」

そしてがやってきた
僕がもういないだろうと予想を立て、応接室に戻ってきたのだろうか
そんなこと どうでもいいが









「いいタイミングだね こいつは僕が咬み殺した」


「!…な、にを…」















「もう逃がしはしないよ? 逃げられないから」



怯える目で僕を見上げる
震えて声が出ないらしい、それに歩くことすらもできないみたいだ


僕は返り血を浴びた姿で血がついてままのトンファーを見せ言う










「捕まえた、」


そして告げる




















「僕の勝ちだよ」















沖原夕祈様/Emotion of Love企画・提出

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